『 続々 北の町で暮らした日のこと 』


退院しました。
っても、治りませんでしたが…。

で、北の町 PHRAE でのことだけど…。
一泊かと思った1000または500は、一ヶ月の家賃だと言うので、おいらは慌てて「1000でいいですぅ」って、言ったさ。
先生は「ま、どっちでもいいけど」って。
で、そのあと、おいらの体調を気遣いながらも、村長だか区長だか(ポーガムナンって言うんだけど実際はなんだ?)の家に案内されて、紹介ってゆーかー、アイサツってゆーかー。
で、実は先程見たベッドには実はマットが入ってなかったのね。
でもって、結局この日一晩はこのポー(だけだと「お父さん」の意味なんだけど…)の家に泊めてもらったんだ。

別棟として「近代式二階建て」もあるんだけど、おいらが泊めてもらったのは、どっしりとしたまさしくの高床式でね。
おとな二人で抱えるほどの大黒柱をはじめ、すべてがチークで出来てるんだ。
すぐさま寝かされたんだけど…なんか床は結構、隙間だらけでね。でも、これが涼しいんだ。

でね、何処で相談が決まったものか、
「ご飯はここで食べるといい」
って案内されたのが、部落一番の賑やかな通りにあるムーピン屋さんでさ。
あ、ムーピンは焼き鳥かな。ムーは豚なんだけど、鶏も鶏の足(爪も付いてる)もトサカ(!)もある。ルークチンって言う、つみれ風肉団子とかも。
みんな甘辛タレに漬けて、竹串に刺して備長炭(ホントかよ!)で焼く。
それにカノーム・チーン(ま、ソウメン。冷たいまま汁掛けで食べる)とソムタム(まだ青いパパイアを刺身のケンのようにささがきにして、サワガニや唐辛子・香辛料で和えたサラダ?)がある。
「メー!」(上げて下げる=おかぁさんの意)って、郡役所が呼んだら、のっそりと出て来たのが曙 太郎を一回りちぃさくした(それでもデカイ)ようなおばさんでさ。ま、55、6ってとこぉ?
あとから首を出したのがおばさんより一回りちぃさなおじさんでさ。これがポー(お父さん)。
「ま、上がって上がって」
って言うので上がるんだけど、これが地面からいきなり家の中って感じでさ。
つまり、外の地面から高低差なしで家の中に入って、これがピータイルって言うよかビニール敷きって感じ。
あ、入り口で、サンダルは脱ぐんだけどさ、一応。
そこに、ゴロンって、2歳くらいの子供が寝てんだよ。もう少しで踏んづけそうになってさ、慌てたさ。

ま、こんな調子だと、また終わんなくなるから、先進めるけど、おいらは昼と夜をここで頂いて、朝は例によって(知らないよー、って?)コーヒーを自分で淹れて菓子パン2個さ。
あ、お湯を沸かすのに電気ポットを買ったんだけど。
知ってる? アルマイトのポットの中にぶっといニクロム線が剥き出しであってさ。水を入れて、コードをコンセントに刺し込むこと3分で、グラグラッって来るんだよね。
国道沿いの電器屋さんで、確か40バーツ(当時で220円)。

んなことはどーでもいいけど、まぁ、おいらは、そんなこんなで(って、なーんも言ってないけど)この村に3ヶ月ほど暮らすんだよね。
村長んちのバイク(タイの原チャリは100cc)は、ある日借りたんだけど、そのままほとんど借りっぱなしだった…。
あ、ノーヘルで500バーツの罰金取られたのも、この町だ…。
なんかねー…。おいら、それまで何十回と、いろんな町でバイク借りて乗ってたけど、ノーヘルで捕まるなんてこと、考えたことなかったのに…。タイなのに…。

少し山の方へ行くと、溜め池があってね。
ここへはムーピン屋の息子(村長の娘と結婚してるんだけど、この娘は家出中?)と行ったんだけど。
その時、「今度、釣り竿を買ってあげる」って言ってたけど…結局そのまま忘れられたなぁ…。
で、その帰りだけど…。あ、おいらがバイク運転して、息子と二人乗りね。
両側、田んぼって道なんだけど、でこぼこ道だからそろそろ走ってたら、突然、バシャッ! って、なんかはねるんだよ。
そしたら、息子は飛び降りてさ。
「プラー!」(ほとんどパーに聴こえる=魚)

それからどーなったと思う?
家に取って返して、曙まで乗せて、バケツ3個を持って来てさ。
水を掻い出すんだぜ!
田んぼの脇のちぃさな用水池、っても、まぁ、日本の3LDKが乗っかるほどの面積はあるんだよー。

ナマズやら、背鰭のやたら痛いフナみたいのとか、1匹の大物(ナマズ=35センチほど)を除いて、小ざかな30匹ほどを捕まえるのに、3時間はかかったよ…。

なんだかなー……。
タイ人って奴は……。

そんなこんなの…、
桃源郷では、
ありました。

北の町で暮らした日のこと…キリがないので、この辺で。

なんだかなぁ…。
何、やってんだか…。
許せ! 息子よ…。


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