『 タイのコーヒー 』
すこぅし暖かい日もあったりして、いくらかしのぎやすくなった日本だけど、タイはこれからがホッテストの季節だね。
日本の真夏になると、暑季も過ぎてしのぎやすくなってるんだけどね。
夕方に決まってさっと降る一雨も、涼しさを運んでくれるし、花や木も瑞々しく緑を鮮やかにするしね。
おっと、しばらく行けてないもんだから、つい「郷愁」にひたってしまって…。
あああ、暑くてもいい! 行きたい! タイ!
注:「ホッテスト」=前に「タイの季節はホット・ホッター・ホッテストだと
言った人がいた」と書いたことによる。
で、本日も、このメルマガを読んで下さってる方って、どんな方なのかなー?
って、悩みながらお題を考える……。
あ、ついでにお願いしておきますが、いつも気にしてるこのことに関しまして、今後より楽しんで頂ける様な、あるいはお役に立てて頂ける様なコラムを書くため、下にアンケートを付けましたので、是非ご記入の上、ワンクリック(送信)して下さいね。
で…考えたのだけど、おいらの話って、いまいち旅の感動に欠けるかもしれないな〜、って。
あまりに初心者向けな話題では退屈されるんじゃないかなー?
バカにすんじゃないよ!って、叱られるんじゃないかなー? って、考えるあまりに、つい話しがマニアックになって、ついでに理屈っぽくなって、それって面白くないよなー…って反省。
で、今、改めて考えてみると、自分的にはタイの旅初心者の頃にこそ感動や驚きがあって面白かったんだ、って気付いたんだ。
だから、初心に返ってしばらくは「タイの…」シリーズとか、「お役立ち情報」「得する情報」系とかで行こうかなー、なんて考え始めてます。
で、本日のお題、『タイのコーヒー』。
おいら、コーヒーがないとダメな派。
何がダメかというと、まず目覚めない。飲まないと起きてからも、ボーとしてる。
それに、のっけから尾篭な話で恐縮だが、コーヒー飲まないとおなかの方もいつまでもボーとしていて……つまり、催して来ない…。
そこへもって体質的に、知る人ぞ知る(あ、誰も知らないかも)、体型もおなかも「道」も細くてさ。
最低一日一回のお通じがないと、もうおなかが張って張って苦しいんだよね。
だからどうしても朝はコーヒーが要るんだ。それも3杯ね。
その点、タイは助かる。コーヒーはどこにでもあるし、安いし。
例えば、日本で田舎のロケに行ったりして、民宿とか○○旅館なんて所に泊まると、コーヒーが飲めないことあるからね。
朝から本格的なご飯で、美味しい土地のものを振る舞ってくれて、お茶も美味しいんだけど。
ある時などは、申し訳なさそうに「インスタントでよければ…」って言って、ネス・カフェを淹れて下さったんだけど…。
実はこれがタイでは高級なコーヒーなんだよね!
もともと大規模ではないが、タイでもコーヒーは栽培されていて、古くから飲まれて来たらしいんだ。「古くから」としか聞いてないが恐らく日本の「文明開花」期より50年も100年も前からだと思うな。
だって、日本が鎖国してる時、アユッタヤー王国なんてヨーロッパ人やアラブ人で溢れ返ってたって言うんだから。
でも、インド文化圏と移民による中国文化の影響を色濃く受けたタイでは、naamchaa(ナムチャー=お茶)が平常の飲み物としては多く飲まれたようで、いまいちコーヒーはメジャーになれなかった様なんだね。
でも、どんな田舎のレストランでも屋台でも、タイでは気軽にコーヒーは飲める。有難い。
また日本と違って、ご飯の時にはこれでなくちゃ、みたいな決まりがない、って言うか、そういった硬直的な発想の嫌いな民族性ゆえ、naamtaohuu(豆乳)とか菊花水(元気が出るって言われてる=まぁハーブティー)とか、あらゆる種類のフルーツジュースとかコークとか、おまけにコーヒーに似たオーリアンとか…。
まぁ、食事と一緒になに飲むか? って聞いても答えはまちまちで選択肢も十指に余ると言う…まぁ、これも、タイの豊かさなんでしょう。
ジュースなんてさ。日本じゃフレッシュ(生)と、缶または瓶入りがあったら、当然フレッシュの方が「高級」だよね。イメージとしても値段的にも。
でも、タイやヨーロッパじゃ、ジュースと言えばフレッシュのことを指すのであって、高級も低級もない。缶とかに入っていたらそれは別の飲み物なんだよね。
そして、タイでは、ありふれてあるフルーツを絞ったような飲み物、つまりフルーツジュースは、何ら高級なんてイメージはない訳さ。
むしろ、あ、いや明らかにだけど、缶とか瓶に入った飲み物の方が、珍しくもあり高級な感じがしてるんだよ、タイ人には。
ちなみにファンタのストロベリーを、naamdeen(赤い水)、メロンだっけ?
緑色の奴を、naamkhiaao(緑の水)と言う。まんまで、分かりやすいことこの上ない。
で、話しをコーヒーに戻すんだけど、コーヒーもさ、栽培して実を収穫して、干して、選別して、焙煎して、挽いて、淹れたコーヒーよりもさ、サッとお湯を入れれば出来上がりの正にインスタントでチープなアメリカ的発想の飲み物、ネスカフェ(スイス法人かもしれないけど発想はアメリカ的かな?って)がさ、日本と同じ頃(60年代初めではなかったかな)、猛烈なTV-CMと共に上陸して、瞬く間にタイ全土を席巻したって訳さ。
当初は高くもあったんだろうな。
ま、何でも、自然にあるものを採って加工すればいいってものは、貨幣経済の埒外にあるから、とにかく現金が必要なものは当時の全国レベルで考えれば、なんでも「高い」みたいなイメージになったと思うんだけど。
で、どうなったかと言うと、タイ人は、ホテルのレストランなんかで、胸をそらせて、
「コーヒー。ネスカフェでね!」
なんて…。
やがて、ネスカフェは屋台のコーヒー屋にも置かれるようになるが、今でも、座って、
「一杯お願いね」
って言うと、ネスの瓶を指差して「これだよね」って、ニッコリ。
「いや、ガフェータイ」
って言うと、何だろうこの人は…? って、怪訝な顔されちゃうんだよ。
あ、ついでに発音レッスン。
コーヒーは、 kafee 「カ」の無気音(手の平を口の前に持って来て「カー」って言った時、息を手に感じない言い方の音)だから、ほとんど「ガーフェー」または「ガフェー」に聞こえる。
ホットなら、 roon(巻き舌のローン)
アイスなら、 jen(ジェン) を付ける。
「タイの」って断る時は、 thai(タイのタは有気音だから、手の平に息の跳ね返りを感じる様に発音)を付ける。
間違っても日本っぽい発音で、「コーヒー」とは言わない様に、ねっ。
これ、有名な話しだから書かなくていいと思うんだけど、ひょっとして知らない人がいるとナンなので、念のため書いておきます。
khoo 下さい:欲しい
hii つまりその…なんですよ。女性の…です。
ホテルのレストランでウェイトレスにいきなり、「○○○○くれ」って言ったら、そりゃもう、のけぞっちゃいますよね。
あ、そのくせボクは、北部の市場で肉(なんと! 象の肉を売っていた)を売っていたおばちゃんが、いきなり、
「thok hii !」
って叫んだのを聞いたことがあります。
thokと言うのは「落ちる:落ちた」って意味なんですが…。
その時は、トタン屋根の天井から、錆びたトタンのひとかけらがいきなり彼女の目の前に落ちて来た時だったんですが、驚いた時に言う台詞の様ですね。
「ビックリした!」(普通「thok cai !」(心を落とした)と言います)の北部版なのかおばちゃん版なのか…? いまだ調査未了です。
あ、モチロン、女性だけの台詞でしょうね〜。
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