『 貧しい日本・不潔な北の国 』
いや、ごめん! 謝る。2つのことを。
ひとつは、突然、「イーサーンの夕陽が見たくなった」なんて言って、出掛けてしまい、連載にアナを空けてしまったこと。
もうひとつは、前回(配信5号)の『水の部屋』でさぁ、「貧しい日本や不潔な北の国とは、発想が違うってゆーかー…」なんて書いたことで、エライ物議を醸し出してさ。
ま、簡単に言えば「アホ、バカ! 死ね!」って、叱られた訳なんだけど。
中には、民族系と思しきお方からのキツーイ、ラブメールもあってさ。
おいら、そう言うのに弱いから、すぐ謝っちゃうの。
ゴメン!
でもねー……。
おいらは、まぁ、タイの事しか知らないからさ。
ついついタイと比較しちゃうんだよね。
でさ、やっぱり……、
日本は貧しくて、北の国(某共和国じゃなくって、『南北問題』の北の国々だよー)は不潔なんだよなー。
(こりゃ、テロルに遭うか…。)
おいらが初めてタイで泊まったホテルは、AMBASADOR HOTELなんだけど(今じゃ中の下=それでも今のおいらにゃ高嶺の花?)、
タイ初めての朝、なんとも間延びのした「コーン……コーン……」と言う音で目が覚めたんだよね。
「……」のところ、大体4秒ね。
「なんだろう?」
って思って、カーテンを開けて見ると、庭に、アズマ屋風の建物を建てていたんだね。
大して大きな建物でもないのに、5,6人の大工たちが居てね。
その内の3人ばかりが作り掛けの屋根に登って、トンカチを使っているの。
そのなんとも間延びしたテンポが、眠気を誘うので、また寝ちゃった訳だけどさ、おいらは。
「しかし…」
と、おいらは睡魔と戦いながらも考えた。
「日本だったら「トントントントンッ(この間2秒)」だよなぁ…。いや? 今時はトンカチすら使わないかも…。なんか、鋲討ち銃みたいので、「ダダッ」ってやるんだよねー」
って。
で、一眠りして起きたら、庭は静かでさ。
なにやってるんだろう? って、覗いて見たら、大の男が6人、屋根の上で車座になって、ひまわりの種、食ってた。
チマチマと、細かい手さばきで、皮を剥いてさ……。
あの当時のおいらは、それ見て、
「ううーっ」
って唸ったさ。あまりののんびりさに、イライラしたのさ。
結局、そのアズマ屋は、おいらがそのホテルに居た4日間では完成しなかった。(日本なら多分2人区=2人で1日仕事。)
で、休憩は大体2時間に40〜50分ってことも分かったんだけど…。
で、町を歩く人のスピードってゆーかーテンポってゆーかー。
まぁ、日本とはまるで違う…。
大体が歩かない。
日本人なら、バス1区間くらい歩きますよね?
ましてや、その方が早いとなれば。
タイ人。遅くなっても、歩かない。バスを待つ。
こういうのって……、
つまり、時間をたっぷり使うとか、気にしないっての。
これって、豊かって事じゃないかと、思ったね。
ある時、日本の友達(男)が、おいらが帰ってくる時、女友達を同じ飛行機で連れ帰って欲しい、って、頼まれたの。
で、ご一緒して帰って来たわけだけど、空港で友達は待っててくれて、一緒に車で帰るべし。
で、途中で小腹が空いたってんで、ドライブインへ。
で、まぁ、なんか食べたわけだけど、その時、丁度おいらの前に居た彼女が、おいらの肩越しに何かを見て、見る見るウルウル状態になるんだよね。
何事かと振り返って見れば、トラックの運転手さんが、『素うどん』を美味しそうに食べてる。
「ズルズル! ズーッ!」
ってなもんだ。
よく聞いてみると、
「なにも具の入ってない麺を食べてた…」
って泣くんだよ。
もう、「通は、うどんでも蕎麦でも、ああいう風にして…」なんて言っても始まらない訳さ。
タイでは、なるほど、具沢山だよ。
貧しい人が『特別のもの』を食べてる、って思ったらしいんだね。
ご飯と言えばさ、ボク達日本人は、『キレイに食べる』ってのが、マナーだって、しつけられるよね。ちいちゃな時からさ。
これがタイでは、違うのね。
ご飯でもおかずでも、キレイに食べない。
ってゆーかー、ゼッタイに残す。
聞けば、全部食べるのは、はしたないこと。カッコわるいこと、だと。
人によっては、「少し残すのは、仏さまの分」って、解説もあったが…。
ま、大体が、3分の1くらいは残すってのがマナーになってるようで、貧富の差、都会と田舎の違いも無く、みんな、そう。
で、残されたものはどうするのかって、貧しい日本の、とりわけ貧しいおいらとしては気になる訳。
で、機会あるごとに観察してるんだけど……、
バッと捨ててる。ただそれだけ。
別に仏さまにお供えする訳でも、家畜の餌に残しておく、と言ったような考えもせず、ただ、バッと捨てる。
あ、この間は、大きなお釜でご飯を炊き上げたばかり、ってのを見たんだ。
で、お釜から、おしゃもで掬いとって、別の容器に入れている訳だけど……まぁ、なんと言うか……。
どう考えたって、お茶碗に1杯半くらいのご飯が残っているのに、青年は流しでザー−ッって、水を入れて、洗い始めちゃったよ、オイ。
ご飯の炊き方。
これも豪放だよ、タイじゃ。
日本だと、「赤子泣いても蓋取るな」って、まぁ、密封型ってゆーかー。
あれって、なんか、栄養の全てを逃がさないぞ! って姿勢を感じるのですが、タイは煮こぼし型ってゆーかー。
簡単に言うと、たっぷりの水の中に、お米を入れて、火に架ける。
煮こぼれてくると、「濁ってて、汚い」って言って、ドドーッてお湯を捨て、また水を入れる。(ビックリ水ってもんじゃないよ。人間の方がビックリするよ。日本人の場合。)
ま、この繰り返しで、「濁りがなくなった頃が、そろそろ炊き上がり」って訳で、ザルにドドーッてあける。
これが、タイに於ける普通のご飯の炊き方。
(この間見た大食堂のは、お釜の中で炊き上がっていた!)
こう言うご飯を食べてるから、太らないんだなー、タイ人は。
いや、最初の頃、
「タイ人はバカだ−! こんな炊き方じゃ、栄養を逃がすじゃないかー!」
って、思ってたんだけど……、最近考えを改めましたよ。
チョットおいらも、おなかが出てきたのでね。
ある時、日本の友達(男)に頼まれて、あるバーのママさんにブツを届けることになった。
(ブツっても、インスタントラーメンと資生堂の口紅なんかなんだけど。あ、今はどちらもタイにある。)
で、行ったのだけど……、
居ない……。
「辞めましたよー」って。
確かママさんが経営者のはずだが…?
いや、もっとハッキリ言うと、タイの女性に惚れた友達が、店を持たせた、って奴ですよ。
荷物を抱えて困っていたら、2,3日後に道端でバッタリ会った。
「どうしたのー? お店に行ったんだよ−。預かり物有ったしー」
「辞めたのよー」
「どうしてー?」
「彼が、帳面つけろってうるさく言うから」
「あーそうなのー。でも、帳面つけとかないと、儲けがいくらとか、分からなくなるよねー」
「いいのよー。売上から仕入れてく訳だし、残ってたら、それが儲けなんだからー」
結局、ママさんは、「あの仕事は、面白くないから辞めた」って。
おいらは言ったよ、その時は。
「仕事ってのは、面白くないものさー」
「面白くないけど、仕事してお金貰って、そのお金で楽しいことするさー」
ってね。
でも、ママさん…、
キョトンとしてた。
タイ人にとっては、仕事も面白くないといけないのだ。
面白い仕事して、お金貰って、
また、楽しい事をする!
これがタイ人の生き方だー。
わぁー、また止まらないねー。
だって、おいらがタイを豊かだって思ったことは、
イッパイ有るんだよー。
一冊の本が書けるくらいだよ。
でも、ホンの思いつくままの3つ4つのエピソードだけでも、
「タイって豊かなんだね」
って、思わないかぁ?
あ、いけね!
『不潔な北の国』もあったんだった。
もう、字数がないから、ゴメンね。
ひとつだけ言っておくと、北の国ってさ。
汚いもの・汚いところはそのままにして、香水を振り撒いてしまう国なんだよね!
CHANELとかGUCCIとか、GUERLAINとかさ!
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