『タイ人の3つの生活規範』
『生活規範』なんて言うとさ、なんか難しいやね。
でも、どってことないんだよ。ようするに、タイ人は何考えて生きてるか?
ってことなのさ。
生きていく上で、何を大事にしているか? ってこと。
なんか、今日も、長くなりそうな気がするので、箇条書きにするねっ。
1)sabaai(サバーイ)
旅の必須会話で、
sabaai dii rw
(wは、唇を左右にひしゃげて「ウ」と言う)
(しかも、ここでは上げ調子で)
ってのがあるよね。
「お元気ですか?」
って、一応言われてる。
いちおうってのは、ま、「元気」「健康」って意味もあるからなんだけど…。
むしろ、「気分がいい」「楽しい」「爽やか」だね。
このことの為に、タイ人は生きている。
「ムカツクー」とか「アッタマ来るなー」ってことは、嫌い。
「キショイ」も「だるい」も「かったるい」も大嫌い。
真っ昼間のソイ(露地って言っておこう)。
頭からポタポタ水を垂らした妙齢のオネーサンが、
「sabaai sabaai!」
なんて叫んでいたりする。
シャワーを浴びて来たんだけど…。
(気化熱で涼しくなるので、あまり拭かない傾向にあるね。)
2)sanuk(サヌック)(uのところ低く)
sabaaiを「楽しい」って書いたけど、sanukも「楽しい」。
でも、sanukの方が、「より積極的な楽しい」。
ま、sabaaiの「快適」に対して「快楽」みたいな。
sabaaiの「陽」に対して「陰」みたいな…。
sabaaiの「明」に対して「暗」…ってことも…あるかな?
『呑む打つ買う』って言うよね。
あれなんか、典型的なsanukだね。
だから、タイ人はみんな好き、この3拍子、揃って。
ある時、社会見学で行ったソープランド…。
さっきから、ジーーっと、女の子の居並ぶ金魚鉢を見ている初老の男。
見たところ、農村から出稼ぎに来てる朴訥なおじさん…。
tuktuk(3輪タクシー)の運転手か建築現場労働者か…。
あまりの真剣な目付き、ちょっと憂いを秘めたかに寡黙で……もう半時間ほども…。
おいらは、『売られた娘』のことにでも思いを馳せている、可哀想なおじさん…と、思ったのだった。
しかし!
彼は、思いを決したように、急にガバッと動き出したのだが……、その手には……、
シッカとしわくちゃのお札数枚が、握られているのだった…。
タイ人は、sanuk に生きる。
3)mai pen rai (マイ ペン ライ)
(maiのai部分は、上げて下げる)
これも、「ごめんなさい」に対する「どういたしまして」だと言われてる。
一応、それもあるが…。
タイ人の『生活規範』ともなると「どういたしまして」じゃない!
昔、何かの映画の主題歌で『ケ・セラ・セラ』ってのがあった。「なるようになるさ」って意味だよね?
それが mai pen rai 。
だけど、タイでは、
「なんとかなる!」(敢えて「!」を付けておく!)。
「心配ないよ」
「ダイジョブだよー」
「ヘーキヘーキ」
「ヨユーヨユー」
って感じかな。
財布を開いて見せて、「これだけしかないんだ」。
20バーツ札が1枚だけ。
おいらもお金がなくて、助けてあげることが出来ない…。
「どうするぅ? 困ったねー」
「mai pen rai !」
こんな時のタイ人って、悪びれず、白い歯を見せて、実に爽やかないい笑顔を見せるんだなー。
実際、飢えて死ぬようなことは絶対にないんだよねー、タイに居る限り。
周りが放っておかないからね。
また、こんなこともある。
バンコックの渋滞は有名だけど、それ以上に『タイ時間』も有名でさ。
「じゃ、明日3時にSOGO1階のマクドナルドで」
なんて約束なんだけど、さ。
3時30分…45分…4時…4時15分くらいだね、彼が来るのは。
で、待ちくたびれてホヘーってなってるおいらを見付けて、これまたいい笑顔!
で、開口一番。
mai pen rai na !
(naは、日本語の語尾に付ける「ねっ」「なっ」に近い。)
フツー、遅れた方が「ゴメン」で、待ってた方が「どういたしまして」だろ?
お前が「どういたしまして」を、先に言うなよ。
ってことなんだけど、ねっ。
タイ人は、 mai pen rai に生きるのだー。
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