『 続 北の町で暮らした日のこと 』
おーしっ! っと。
ちょっと、気合を入れないといけない状態でね。
実は……、右手が利かなくてね。もともと左右2本指打法だったのが、今、左手1本指打法だからね。
あ、実は入院してるの。頚椎椎間板ヘルニアって奴でね。
で、いろんなことやってもらっても、なかなか効かなくてさ。
今日は星状神経節ブロック(文字はこれでいいのか?)てのをやってもらったんだけど、これがなんか痛み以外に効いちゃって、今フラフラ。
でも、読んで下さってる方のことを思うと、ついフラフラと、隠し持ってるノートパソコンを取り出してるおいらって訳さ。
(「○○先生に励ましのお手紙を出そう!」っての、よくあったね。小学館の雑誌の欄外なんかにさ。あ? 催促してる訳じゃないよ。いや、マジで。ゼーーーッタイ、レスも出来ないし、ね。)
それにつけても思い出されるのは、あの、北の町で暮らした日々……。
なーんて、枕を振ると、ヘンに期待されちゃうんだろーなぁ…。
さて、PHRAEの郊外の集落に、「郡役所」氏と「先生」に連れて行かれた……の続きでーす。
で、細い道の奥まったところにその家はあったのさ。
まず驚いたのは門扉があったこと。
よく考えて見ると(よく…でなくてもいいんだけど)、おいら、それまで門扉のある家に住んだことなかったんだ…。
頑丈で、しかも結構おしゃれな、幅4mほどの門扉。
で、その右5mほどと左15mほどが垣根になっててね。
しかも奥行きがなんと6、70mもあって、なんかあちこちにバナナとか生えてるんだ。
家は敷地の左側奥にあるって感じで、建坪100平方mほどの平屋建て。
ってゆーかー、玄関に辿るにはタイル張りの階段を5、6段、昇らなければならないっていう構造で…。
昇ったところが踊り場であり玄関ドアへのアプローチであり、っていう。ま、「近代的高床式」の家だね。
で、先生。なんか、「こんなだけど、いいかなぁ…?」みたいなはにかみを含んだ笑顔でさ、玄関ドアを開けてくれたんだけど…。
驚いたね。
いや、驚いた訳じゃないけど(どっちなんだ?)、なんたってガラーン…としたワンルームなんだもの。
そうねぇ…、日本の5LDKのマンションがワンルームみたいな感じってゆーかー。
ぐるりとチーク材で作った窓があって…。
でも…、よく見ると片隅にドアがある。そして、奥には下に下りる階段がある…。
ドアの奥はベッドルームで、階段の下はキッチンとバスルームだった…。
ベッドルームにはキングサイズのベッドがあって、バスルームは6畳(!)ほどの広さだった。
でね、「これでよかったら住みなさい」って。
「泊まりなさい」じゃないよ…。
おいら、恐る恐る訊いたよ。
「いい家だ…。でも…幾らぁ?」
「なにがぁ?」
「お家賃」
……と、笑い出したね、先生と郡役所は。
「そんなものはいらないんだよー」
まさか、ね?
おいら、はっきり言って、余りの段取りの良さ、親切さに、疑い始めていたからね。
「こいつらの目的はなんなんだ?」
って。
「いらない…って? どう言う意味?」
「病人がそんなこと気にしてたら治る病気も治らないでしょ?」
おいら、「そんなこと言って、あとでとんでもなく高いこと言うんじゃないの?」
って…、まだ、信じてないもんだから、
「いいや! 決めてもらわないと困ります!」
なんて。
押し問答があってさ、ようやく郡役所氏が「日本人なんだから、この際、幾らって言ってやんないと収まりつかないぜ」みたいなとりなし(?)してくれて…。
それで、「仕方がないなぁ…」みたいな溜息混じりで、先生「1000…」
おいら「!」
まぁ、一軒家で、500坪(?)もあるし…だから、1000バーツ(当時で確か5500円ほど)は決して高くはないんだけど…だども…おいら…いつも100バーツのゲストハウスだったり400バーツのホテルだったりするんだよなぁ…。
って心の声が読まれたんだろうなぁ。先生は、
「500…」
って、言い直した。
「それなら!」
って、おいら、心で言って、次に声に出して、
「では、一泊500バーツでねっ」
って、言ったのさ。
だったら、一瞬キョトンとしたお二人、顔を見合わせて、またまた激しく笑い出しちゃったよ。
「一泊。。一泊。。。」
って繰り返して、おいおい、そんなに人の事を笑い者にするんじゃないよ! って感じぃ?
ようやく笑いを収めて、先生は言った。
「一泊…じゃなくってー……、一ヶ月」
眼が点になったおいら(見た訳じゃないが)は、呆然として、グルリと庭を見渡した。
「あのバナナやマンゴーやなんか……あれを市場で買ったとしたら幾らになるだろうか…? 300? 500?」
ホントに罰当たりな、おいらではありました…。
あああああああ!
また終わんないよー!
ゴメンねー!
つまんない話しで、こんなに引っ張って。
あ、いや、別に引っ張るつもりはないんだけど、なんか、思い出しながら書いてると、ついついライヴっぽくなってしまうんだよねー。
次回は、お得意の「箇条書き」で、エイヤッと終わっちゃうから、ね! ゴメンねー!
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